第16章 Murderers
いくらアイツが強くても、多勢に無勢すぎる…
「アッくん、歩けるか?」
「お…おう」
「みんな、東卍のアジトに行って伝えてくれ。
あそこに行けばメンバーの誰かしらがいる。
それから伊織さんに連絡…いや、ダメだった…」
「え?」
「俺はちょっと忘れもんした!
だからとりあえず頼んだぞ!!誰かに伝えてくれ!!」
「ちょ…オイ!!タケミチ!!」
マコトの声を背中で聞きながらその場から走り出す
…くそ、千冬のやつ、、、かっこつけやがって!
アイツ天竺の奴らがヤベェって知っておきながら囮になったんだ…!
「千冬ぅ!!─ゴッ!!
あと少しで駅に着く…そんなとき、角を曲がった瞬間に喉が潰されるような感覚と共に後ろに吹っ飛んだ
「ハハハッ!のこのこ戻ってきやがったぜ!このバカ!!」
「オラッ!!死ねや!!」
「クソ…」
待ち伏せ…?
完全にやられた…!
「待てやコラァ!!」
ゴッ!
「アッくん!?」
「隊長!オレらは足手まといかよ?」
「タクヤ…マコトも…」
「もう俺たちはただの溝中五人衆じゃなくて、東卍の壱番隊でオマエは実質隊長なんだ!」
「千冬のこと、助けに行くんだろ?
水臭えじゃねぇか。」
「俺らだって東卍だ!!!
仲間を見捨てねぇんだよ!!!」
「300人がなんぼのもんじゃい!!」
「行くぞ隊長!!!」
「よっしゃ!!!」
待ってろよ千冬…
絶対ぇ助けに行くからな…!!!