• テキストサイズ

ONE MORE CHANCE【東リべ】

第16章 Murderers


『…』





過去…か、





あの時、私の自殺を止めるためだけにこっちに強制送還された
別にこっちには銃がないだけで、死ぬ方法なんかいくらでもあるというのに…





暗い部屋に朝日が差し込んでくる
身体が気持ちが悪いほどに軽い

感情とは裏腹に健康的な身体が憎らしい





『…もう、どうでもいい…』





何も見たくない
何も聞きたくない
何も考えたくない
誰にも会いたくない
これ以上生きていたくない


…人を殺した私に、一体誰が何を求めるのだろう


視界に映る綺麗な手が疎ましい
この手は私の手じゃない


私の手はもっと硬くて、もっと跡が沢山あって、もっと汚くて、もっと、、、





─高宮、仕事だ

─伊織…

─サヨナラ




─ごめんな、伊織





…ここで死んだら…あの時の万次郎と同じところへはいけないのかな…

会いたい…逢いたいよ…万次郎…

やっと会えたのに…私だけ置いていくなんてひどい…
万次郎が置いていったりしたから…私は今、こんなところにまで飛ばされてきちゃったよ、
/ 848ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp