第4章 Backtrack
「…英語まじわかんない
何で?何で sつけんの???」
「伊織これ読めなーい」
「…俺も英語は本気で無理だわ」
…やっぱりか
でも前日から基礎がわかってない人間の点数を赤点の30点まで引き上げなくてはならない
…もう少し早く見ておくべきだった
『いい?学校の英語のテストは絶対教科書の文章から出るの。
だから単純な話、この文章丸暗記したら相当な点数が取れる』
「…これを?暗記???」
『まあ今からは無理だし、とにかく赤点さえ回避すればいいのよね?
私が英語と日本ご交互に読むから、どこにどんな内容が書いてあるのか頭に叩き込んで』
たかちゃん呼ぶべきだったなぁ…
ほんと失敗したわ
『じゃ、読むからちゃんと目で追ってね?』
「うん!」
「ああ」
「おー」
『〜〜〜〜』
うわぁ
懐かし、何かこれ読んだ記憶あるな〜
読み始めたらなんとなく思い出してきた
食品ロスとかの話ね、
この時代から言われてんのにまだ直らないのか…
『〜〜〜、はい、1回目はこれで終わりね。
こう言うのを何回も繰り返すから。
英語の意味わかんなくても、どこに何が書いてあるかだけわかってたら、訳す問題答えられるでしょ?』
「うん!本当ありがとう伊織〜愛してる〜!」
『私もエマ愛してる〜!
終わったら遊び行こうね!!』
「うん!」
「伊織お前発音良すぎね?」
「ケンチンも思った?
俺もめっちゃ思った。センコーよりも発音いいぞ?伊織」
『あ、あ、、、まじ!嬉しいー
練習したんだ〜』
やべ、普通に読んじゃった
そりゃ10年もアメリカいたらこれくらいできるようになっちゃう
「へぇ、、、
それはまあいいとして、伊織、エマ、遊び行くなら昼間だけな」
「うん。それと危ないとこはダメだからね
カラオケとかも」
『はいはい
けんちゃん大丈夫だよ。エマは私が守るから!』
「伊織の心配もしてんだけど?」
『ふふ、万次郎ありがとう』
そのまま私たちは夜まで机に向かって頑張った