第15章 Merry X'mas
「よろしくな、隊長に隊長代理、んで副隊長も。」
「おー、まぁ俺は今は飾りみてえなもんだからな。
詳しいことはタケミチと千冬に聞けや。」
「わかった。」
2人は場地くんと軽く言葉を交わすと真っ直ぐ俺の元へ歩いてきた
「いきなり信じろとは言わねえ。
力が必要な時は言え。手を貸す。」
「…?」
『タケミっち!』
「ぇ?」
『…ちゃんと2人を守ってね?
隊員を守るのも幹部の務めよ。』
「は、はい…」
伊織さんの言葉に反射的に返事をする
伊織さんはそれを聞くとニコリと笑ってまたマイキーくんの隣へと戻っていった
守るって…一体どういうことだ?
これからどうなる…?
コイツらを俺に預けて…伊織さんは俺に何を望んでる?
そしてこの2人は何を狙って俺の下に来たんだ?
「みんな静かに!」
「!」
ざわついていた場を鎮めるようにドラケンくんが声を張る
グルグルと頭を巡らせたいた俺も一瞬肩をびくつかせ、パッと前に向き直る
「このクリスマス決戦を踏まえて、最後に話したいのは俺だ。」
「マイキーくん?」
「稀咲鉄太!前へ!!」
「はい!」
稀咲…
稀咲は一度メガネを触ると、確かな足取りでマイキーくんの前へと歩みを進める
「オマエをクビにする。」
「え?」