• テキストサイズ

ONE MORE CHANCE【東リべ】

第15章 Merry X'mas


「お前は強い。」

「ぇ…」

「本当に大切なことは、喧嘩に勝つことじゃねぇ。
自分に負けないことだ。」




自分に…負けないこと…




「お前は弱ぇのに誰にも屈しない。
あの黒龍にすら屈しなかった。
…挫けそうなとき、俺が俺でなくなりそうな時、俺を叱ってくれ。タケミっち。
…兄貴のように。」




マイキーくん…




「もちろんです!!!」

「…頼む。」





力強くそう言うと、マイキーくんは柔らかく笑ってそう言った

今まで何もなかった俺にここまで曝け出して頼ってくれる
それもあのマイキーくんが

その現実がどうしようもなく嬉しくて堪らなくて、俺は浮かれていた

その言葉の裏に隠されたまだ子供の彼の叫びに気付かぬまま、俺はただただ馬鹿みたいに涙を浮かべていた
/ 848ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp