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ONE MORE CHANCE【東リべ】

第15章 Merry X'mas


「ん?あれ…?」

「起きたー?」

「マイキー君!?」

「あんま仰反んなよ。落ちんぞ?」

「え!?みんなは?」

「解散した。」

「場地と千冬が一緒に帰って、八戒と柚葉も多分帰った筈だ。
伊織は三ツ谷が送ってくってよ。」

「ドラケンくん…」




目が覚めるとマイキー君のバイクの後ろに乗ってて、ドラケン君がその横を並走していた
…あれからそんなに時間経ったのかな…




「着いたぞ」

「え?ここって…」




見覚えのある小さな公園
マンションの前に作られたそこは昼間とはまるで雰囲気が違ってる
でも…すぐにわかった
ここは…




「また喧嘩?」

「ヒナ!?
え?どういうことっスかマイキーくん!??」




目の前にヒナがいる
俺が一方的に振って泣かせたヒナが…目の前に…

…ヤベェ…気まずい…

マイキーくんに説明を求めてみても、つんとそっぽを向いて知らん顔をされる
どうしてマイキーくんが俺をここに連れてきた…?
今更ヒナになんて言ったら…




「タケミチくん」

「っ、」




嗚呼、ダメだ

できねぇよ…




「ヒナぁぁぁ…ゴメン!!!」

「えっ!?」




ヒナは困惑したように声を上げる

それもそうだ
急に俺が馬鹿みたいに泣き始めるから
…情けねえ…情けねえけど…止まんねえ……




「俺不良だし…お父さんの言う事わかるし…!
もし俺のせいでヒナになんかあったらダメじゃん!
俺救うって決めたのに!!」

「…救う?」

「っ、俺、絶対守るから…!!
例え君が死んでも」

「え?
何…言ってるの?タケミチくん…」

「トラックに轢かれても…脚の感覚なくなっても…何度でも守るから!!!
だから…別れんのだけはナシにしてくんねぇかなぁ?」





できねぇ…!
いくら俺のせいでヒナが危険な目に遭うとしても…ヒナと別れるなんて…俺にはできねぇ…!!

何度だって助けるし、何度だって諦めねえ

だから…頼むから…側にいて欲しい


そしたら俺は、きっとずっと折れないでいれるから
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