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ONE MORE CHANCE【東リべ】

第15章 Merry X'mas


「くそっ!脚やっちまった!!タケミっち!」

「ハァ…ハァ…ハァ…」



千冬は脚、タカちゃんももう限界が近そうだ
そして…




ガシッ




フラついて倒れそうだったタケミっちを支える
…見れば見るほど痛々しくて、この状態で戦えたのが信じられないほどだ




「ゴメンな、タケミっち…
限界なんてとうに超えてたよな…」

「愚かだな…八戒。
結局全てを失うことになった…」

「ウッセェ!バカヤロウ」

「あ?」

「地獄で顔洗ってこい。カス
目ぇ覚めんぞ?」



そういうと目に見えてキレる兄の姿
本当、昔から沸点の低い奴だ

でも…時間の問題だな…
実質俺1人だし、向こうは3人ともまだ戦える
…どうすっか…



…ブー…
 バブー……



なんか幻聴も聞こえるし…実は俺も結構ヤバかったりすんのかな…




「伊織!!」

「え?」

「あん?」



柚葉…?今なんて…?

柚葉の声に全員の視線がそちらに向く
柚葉は携帯を耳に当てて電話をしているようだった

まさか…




「伊織!お願い…助けて!!!」





『オーケー。柚葉。』





ガチャ…





俺の耳にも、あの凛とした声が聞こえたかと思えば、教会の重たい扉がゆっくりと開いた
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