第3章 Contact

「ゴメンなさい！！！
私勘違いしちゃってて」






ヒナは3人に追いつくなり、ガバリと頭を下げる。








「いーよ別に
すげービンタだったなぁ」

『ふふ、凄い音してたものね』




「すいません！！」




「ハハハ！」











マイキーくんの笑い声が校庭に木霊する












「好きな男の為に頑張るのはいいけど無茶しちゃダメ
相手が相手なら大変なことになっちゃうよ？」


「ハイ！」


「って何回言ってもね〜
無茶しちゃうのが女の子なんだよなー
ね？伊織？」


『ん？何のコト？
あ！ヒナちゃん！連絡先交換しない？お友達になろ！』


「はっはい！！
えっと、、、」


『あ、私高宮伊織！伊織でいいから！』


「しらばっくれんなよこの野郎」
















「…マイキーにビンタした奴、伊織以外で初めて見たぜ」

「っ、ドラケンくん…！」









向こうでヒナとマイキーくん、伊織さんが話してるのを横目に、俺の隣にはドラケン君が立っていた







「そうなんですか…あ、その、、、伊織さんってやっぱりマイキーくんの…？」

「あ？そんなんじゃねぇよ
まぁ、互いに想いは一緒なんだけどなぁ…まだしばらくはくっつかねぇよ」

「？？」

「だが、覚えとけタケミっち
もし伊織に何かあれば、マイキーは相手が誰だろうが本気で殺しに行く」

「！！！」










そう言うドラケンくんの目は本気で、無意識に体が震えた。













「あ、じゃあヒナもう行くね？」

「え？デートは？」

「今度でいいよ
せっかく友達が遊びに来てくれたんだし」

『あら、ヒナちゃんいいの？』

「いいんです！その…叩いちゃったお詫びです」

「そう？じゃ、遠慮なくタケミっち借りるわ」

「バイバーイ
今度は叩かないでね♡」








ヒナはペコペコしながら校舎へと戻る


ヒナの姿が見えなくなると、マイキー君は静かに言った












「いいコじゃん
滅多にいねーよあんなコ」

「あ、」









「大事にしてやれよ」












そのときのマイキーくんは、どうしようもなくカッコよく見えた