第14章 Choice
「へぇ…思ったよりも早かったじゃねぇか。
答えは出たか?」
「ああ!
クリスマスまでの期限付きでオマエらと組むよ。」
「助かるよ!」
別れてからほんの1時間ほどで顔を突き合わせることになった俺たち4人
八戒が大寿を襲うならおそらくクリスマス
そこでの隠密作戦に向けた新たなチームがここに集まった
「言っとくが…!
オレらは八戒を守りたいだけだ。
テメェと仲良くするつもりはねぇからな!!」
「ああ、肝に銘じておくよ。」
千冬が牽制するようにそういうと、稀咲は少しだけ笑って手すりに背中を預ける
「歪なチームだなぁ」
「目的が一致しただけだからな…」
「オレはテメェらが大っ嫌いだからよ」
「バハッ♡
なぁ、チーム名どうするよ?C4Uとか?
ハンマーズは?チーム鏖とかどぉ?」
「チーム名とかいらねぇだろ…」
千冬が半間に呆れたようにそう言う
…だけど、これでいいんだ
「そうと決まれば…情報集めだ。
内通者がバレちまったからな…また一からだが、クリスマスまでの1週間、それぞれ作戦を考えてこい。
イブの夜、作戦会議だ。」
「ああ」
俺たちはそれだけ話すと、互いに背を向けて歩き出した