第14章 Choice
「よ!お前らこっちだ!!」
「場地さん!!!早いッスね!」
「オウ!たまたま近くにいたからな。
ちょっと早く着きすぎちまった。」
「急に集まってほしいなんて言ってすみません…」
「んや、別にいーワ。
ただ…お前が幹部会開くようになるとはなぁ、
わかんねーもんだな」
「ははは…」
先にファミレスに到着していた場地くんの姿を見つけ、そのテーブルに一緒に座る
千冬が毎朝結わえているという髪も随分様になってきて、もう違和感がない
3人で適当に話しながら時間を潰す
「お前ら早いな。」
「ドラケンくん!」
「お、ドラケン!
あ?今日はマイキーと伊織と一緒じゃねーのな。珍しい」
「あー…タケミっち、悪いがアイツら2人は今日来ねえってよ。」
「えっ!?」
思わず千冬の方へ顔を向けてしまう
…そもそも来ないんじゃ東卍どころの話じゃないじゃん!
「はぁ?なんでだ?」
「なんかマイキーが伊織と今晩は海行くからって言って電話切りやがった。」
「海ぃ?このクソ寒い夜にか?
海行くなら夏だろ!?」
「場地さん…そういう問題じゃ無いっすよ!」
「最近伊織にべったりだからなぁ、マイキーは。」
ドラケンくんが頭を掻きながら溜息をつく
…でも、本気でまずい、どうしたらいいんだ…?
「まあ…安心しろ、タケミっち。
内容は2人にも後で伝えといてやるから。」
「はい…」
「…相棒、ちょっといいか?」
「うん」
千冬にそう言われ、場地くんとドラケンくんにひと言断ると、一旦店の外に出て2人で話し合う
「…千冬、どうしよう。
伊織さん達いないんじゃ話にならない。」
「いや、ドラケンくんがいるならまだどうにかなる。
ドラケンくんがマイキーくん達に伝えるなら、まずはドラケンくんに黒龍との抗争の必要性があると思わせればいい!」
「でも…未来を知ってるから伊織さんへアプローチできるはずだったのに…ドラケンくんになんてなんて言えば…」
「…それは…もう八戒が大寿を殺そうとしてることを武器にするしかねえ!!
伊織さんへは電話かかってきた時にでも説得するんだ!」
「ああ…なんとかやってみる!!」
…やるしかないんだ!!!