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ONE MORE CHANCE【東リべ】

第14章 Choice


「まぁ何にしても…まずは伊織さんと話をしないことには始まらねーよな。」

「うん。
千冬のこととどら焼きのことで怒らせてから一回もまともに話せてねえし…」

「その上、八戒が大寿を殺すって明言した以上、いつその時が来るかもわからねえ。
未来に帰る暇はもうねえぞ?」

「わかってる。」





八戒と話した翌日、そう言いながら千冬と歩く
…携帯電話の電話帳から伊織さんの名前を探し出してコールボタンを押す

…出てくれ…!




ぷるぷるぷる ぷるぷるぷる
ぷるぷるぷる ぷる『はい。』

「あ!伊織さん!!
急に電話してすみません。花垣です。」

『うん。』

「あの…ちょっと色々話したいことあって…
この前のお詫びとかも兼ねて、なんとか直接会えませんか?」






心臓が爆音を立てる
千冬とアイコンタクトを取りながらそう話すと、伊織さんの息を吐く音がスピーカーから聞こえる






『…ごめん。』

「え?」

『しばらく会うのは無理そう。
…ごめん、明日の夜にはかけ直す。』

「あ、ちょっ!ーブチッ


ツー ツー ツー ツー



「…切られた」

「だな、」





千冬と顔を見合わせて溜息を吐く

…しばらくは無理って、、、でも、電話口の伊織さんは怒っている、という風には感じられなかった

伊織さんだって今の状況はわかってるはず…
どうして…





「…まぁ…夜にはかけ直すって言ってんだ。
それよりも先に出来ることやるしかねぇよ。」

「うん…
…なぁ、千冬、、、場地くんやドラケンくんに話してみるのはどうだ?」

「は?」

「いや、八戒が大寿を殺そうとしてるって知ったなら…流石にみんな止めるだろ。
東卍を辞めたとはいえ、そんな追い詰められた八戒を放ってなんか置けないだろうし…
それに、黒龍をぶっ潰すにしても東卍組織の協力は必要不可欠だ。」

「…」





そう言うと千冬はアゴに手を当ててじっと一点を見つめる
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