第3章 Contact
「着いたな
ここが溝中だ」
『案外近かったわね』
「さーて、タケミっち探すかー!」
他校だと言うのに我が物顔で入って行く2人
万次郎達は顔が知れてて有名だから、顔を見る人がみんなざわついてる。
…現代でこんなことやったら不法侵入で警察呼ばれてもおかしくないよね、、、
「おぉ?お前らどこ中だ?
人様の学校勝手に入ってきてなにしてやがる!?」
「しかもマイキーにドラケンか!
お前らウチのこの人数に喧嘩売って生きて帰れると思ってんの?」
「無敵とか言われて調子乗ってんじゃねぇのか!」
恐らくこの学校の3年だろう
ゲラゲラと下品に笑いながら、私たちを見下すようにそう言う
万次郎もけんちゃんも気にする素振りなく、逆に彼らに聞き返す
「あ、ちょうど良かった
あのさ、俺らダチ探しにきたんだよ
タケミっち、知らない?」
「2年にいるはずの花垣武道ってやつだ
金髪リーゼントの」
2人がそう問うと、3年生達は一瞬顔を見合わせてまた笑い声を上げる
「ギャハハハハ!誰だよタケミっちって!!」
「知らねぇな、そんなガキ!!」
「ふーん、そっか
知らないならいーや自分で探すし」
「ってことでお前らに用はねーから道開けろー」
万次郎とけんちゃんが興味なさげにそう言うと、それが気に障ったのか、リーダー格の男のこめかみに青筋が浮かぶ
「は?道開けろ?
通してくださいの間違いだろ!!」
「しかも女連れとは…いいご身分だなぁ!?
えぇ!?マイキー!!
コイツはテメェの女か?いい女連れてきて…俺らへのプレゼントか!?」
「お前のお手つきってのは頂けねぇがスタイルも顔も最高かよ!
安心しろ、お前らが床にキスしてる頃、コイツの唇は俺らが頂いてやるからよぉ!!」
「へへ、ちっとこっちこいよお前」
汚い手が私に触れる直前。
それを払おうとすると、その手がぴたりと止まった。
「…テメェ誰に触ろうとしてんの?」