• テキストサイズ

ONE MORE CHANCE【東リべ】

第14章 Choice


「今の電話…三ツ谷か?」

『うん…たかちゃん普段あんなに大声出すことないからびっくりした…』

「俺の方まで聞こえてきたしな…
絶対離れんなって、、、」

『そう言ってたね…』





学校から帰る途中にかかってきた電話
そこを動くなと言われても道の真ん中に突っ立ってる訳にはいかないので、万次郎と2人顔を見合わせ、とりあえず公園のベンチに座る
…たかちゃん、すごく慌ててたな…





「伊織なんか三ツ谷怒らせるようなことしたんじゃねーの?」

『うーん…最近割と大人しくしてたと思うんだけどな…』

「俺と一緒にいること多かったしな。」

『うん』





ウォンーウォンウォンウォン!!!

この音…





「三ツ谷のインパルスだ。」

『なんか…たかちゃんぽくない音』

「そうだな。
アイツの音にしちゃだいぶ荒い…」





2人でそう話しながら段々と近づいてくる荒い排気音
几帳面でコールの上手いたかちゃんからは信じられないような音

電話口でも焦ってた風だったし…なにかあったんだろう
2人で少し身構えながら待っていると、公園の入り口にバイクを乗り捨てて走ってくるたかちゃん
私たちも立ち上がって彼に近寄る





『たかちゃん…どうしたの?そんなに慌てて…』

「どうしたもこうしたもあるか!!
お前っ!大寿となにしてる!?何をされた!」

「は?」

『大寿…』

「脅されてたのか?!
いつから出入りしてた!!」





嗚呼…そういうことか

なんとなく状況を理解し、頭の中が冷静になる
…大寿との会合…今日だったのか、




「大寿って…三ツ谷どういうことだ、」

「伊織は大寿と2人で会っていたんだ!
それもあの紙の量…一度や二度じゃない!そうだろう!?」

『…』





…たかちゃんが私の両肩に手を置いてそう声を荒げる
万次郎もたかちゃんの言葉に驚きが隠せていない

…大寿…余計なことを…
/ 848ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp