第14章 Choice
こんなんで八戒を止められるわけねぇし…このままじゃ抗争始まったまいそうだし…
どうしよう!!?
「…マイキー」
「弐番隊のことだ。三ツ谷が決めろ。」
『私たちはそれを1番に尊重するわ。』
その言葉にその場の全員の視線が三ツ谷くんに注がれる
もう打つ手無しの俺は話が進んでいく様を見つめることしかできない
そしてその言葉を受けた三ツ谷くんは一度目を閉じると、ブーツの踵を鳴らしながら中央へ…八戒の元へと歩み寄った
「…タカちゃんごめん、もう決めたことなんだ。」
「…そんな顔するな、八戒」
「!」
「…わかってっから」
「タカちゃん!!」
三ツ谷くんの言葉に八戒は顔を上げる
そしてその場で立ち上がると、三ツ谷くんの背中に向けてガバリと頭を下げた
「お世話になりました!!!」
少し涙ぐんだ声がフロアに響き渡る
…誰も何も言わない
でも…このままじゃまずい
なんも変えられてねぇ…
「は?何言ってんだ?
俺は認めねえよ?」
「え?」
「大寿に会わせろ!」
「え!?」
「タカちゃん!?」
『…』
…大寿に会わせろって……
三ツ谷くん、一体どうするつもりだ…!!?
みんなの表情が一瞬固まる中、マイキーくんやドラケンくん、伊織さんに場地くんの創設メンバー達はどこか落ち着いた様子でその様子を静観していた