第14章 Choice
─いいかタケミっち
2日後の幹部会でおそらく八戒は東卍を辞める
そしてお前の言う未来に繋がる!
伊織さんが何を考えているかは知らねぇけど、未来を変えるためには八戒の東卍離脱は絶対阻止すべきだ!!
…千冬と作戦は練ってきた…!!
これからが勝負だ…!
「言い訳するつもりはねぇ。煮るなり焼くなり好きにしろ。
奴と兄弟である時点でその覚悟はしてる。」
八戒はそう言いながらその場に腰を下ろす
…そして強く前を見据えた
「だから総長!!!
東京卍會弍番隊副隊長、柴八戒
本日をもって東卍を辞めさせて頂きます!」
「…それでいいのか?」
今だ…!!!
「ちょっと待ったぁあ!!!」
「?」
「異議ありです!」
「!タケミっち…?」
─まずはプランAだ!
やるぞ…千冬!!
俺は千冬とアイコンタクトを取ると、作戦を振り返りながら足を進める
─肝はマイキーくんだ!
マイキー君さえ受理しなければ事はうまく収まる!!
そして俺はマイキーくんの弱点を知っている!!!
「マイキーくん、一旦落ち着いて考えましょう!
…これでも食べて!!!」
どら焼き!!!
ちゃんとコンビニじゃなくて和菓子屋さんで買った!
どら焼きに目が無いらしいマイキーくんなら…!!
パシッ!
「へ?」
『…いい加減にして』
「邪魔…」
「ふざけてんのか…?テメェ…」
俺の手の中からどら焼きが消えたかと思えば、少し下に座る伊織さんの手には小さなコンクリートの欠片
そしてまるで道端に捨てられたゴミを見るような目で俺を睨み上げる
目の前のマイキーくんも邪魔と一言
伊織さんの後ろのドラケンくんも顔に青筋が浮かんでいる
…怖ぇ!!!
東卍のトップ3人に本気で睨まれ、冗談抜きでちびりそう…
─心配するな!タケミっち!!
万が一失敗してもプランBがある!!
そうだ…!
こんなときのための…!!!
─プランB!!
【気合い】
気合い!!?
…嘘だろ…?千冬…