第3章 Contact
「あ、そうだ伊織〜」
『んー?』
次の日、また私は万次郎の、エマはけんちゃんの髪の毛を結えながら話を聞く。
「俺さ、今日タケミっち遊びに誘おうかと思ってんだけど一緒行く?」
『それいつ?』
「うーん、、、ケンチン、今日の給食なに?」
「あんま覚えてねぇけど、確かデザートにプリン出るぞー」
「じゃあ給食食い終わった後ー」
『確か今日は5限数学の6限英語か、、、
よし、じゃあ私も行く!』
「やった〜!
迎え行くから教室いてねー」
『了解』
「はい、ドラケン髪の毛できたよ。」
『万次郎もできた!』
結び終えると、ほとんど荷物の入っていないカバンを引っ掛けてバイクに乗る。
「んじゃ、しゅっぱーつ。」
ブロロロロ
「ねぇ伊織」
『なに?』
「タケミっちってさ、なんか兄貴に似てない?」
『…わかる気がする。』
「だよね
それと、なんか不思議な雰囲気がある
あんな中学生、俺見たことねぇ」
『…』
「久々に面白い奴に会った
楽しみだな〜」
『そうだね
怪我も少しはよくなってるといいな』
バイクに乗りながらそんな会話をし、私たちは校門をくぐった。