第3章 Contact
…嵐みたいなひと時だった。
アレが東卍のボス"佐野万次郎"
そして何もしなければ死んでしまう未来を持つ、東京卍會副総長"龍宮寺堅"
で、現代から一緒にタイムリープしてきたマイキーの女こと"高宮伊織"
じーっ
「ん!?」
「すごかったな!タケミチ!!」
「俺感動しちゃったよ!!」
「へ?」
「あの!無敵のマイキーに気に入られたんだぞ!!」
「すげぇよタケミチ!!」
「しかも伊織さんにまで手当してもらえて!!」
「ちょー綺麗だったんじゃん!
なんかちょっと凛々しいし!」
「最高かよ!!」
やっぱり!?
あんなバケモノに気に入られちまったのか!?
キヨマサ君の奴隷から何考えてるかわからないバケモノの玩具にジョブチェンジしただけじゃねぇか!!
地獄だ
しかもやっと頼みの綱の伊織さんと会えたものの、、、
何考えてんのかわかんねぇし
…確かにめちゃくちゃ綺麗でしたよ!はい!!
でもマイキーの女とか言われてる人に俺がホイホイ会いに行けるわけねぇし!!
あの2人といる時点でちゃんと話せる時間無いじゃん!!
どうすんだよマジで…
ちょいちょい
「…なんだよ」
「今日からオマエ、タケミっちな」
「マイキーがそう言うんだからそうだろ?
タケミっち」
「「かっけーーー!!!」」
バカはいいよな…
「ハハッ、アイツらが馬鹿言ってんの久々に聞いたよ」
「アッくん…」
タクヤも交えて俺やマイキーの真似をする3人を見ながらアッくんはそう言う。
「ありがとな、タケミチ」
「へ?」
「あそこでお前がキヨマサ君相手に踏ん張ったおかげで俺たちは奴隷解放されたんだ
…あの時のお前、カッコよかったぜ」
「……よせよ
照れるワ」
「ハハッ」
…何はともあれ、伊織さんにも佐野万次郎にも会えた訳だし、今日の俺の行動は間違えてなかったって事でいいだろう。