第14章 Choice
「そうだな…!っと!」
千冬はベンチから立ち上がって笑う
「伊織さんは確かにそんな人だ。
いつでも俺たちのことを考えてる。
…俺ちょっと色々聞いて頭混乱してたわ。
お前の言う通り、伊織さんは人を顎で使ったり、駒のように吐き捨てたりなんか絶対にしない!」
「ああ!」
「だからその期待に応えるためにも!
タケミっち、オマエはこれから誰にも負けねえ壱番隊を作るんだ!
ゼロからのスタートだけど、お前ならできる!」
「千冬…」
「黒龍だろうが稀咲だろうがぶっ潰せ!!
俺が最後まで支えてやる!
それが全部を話してくれたオマエへのオレの答えだ!
これからもよろしくな!!!」
ありがとう…千冬…
「よーし…やってやんぜ!!!相棒!」
俺は立ち上がって、千冬の差し出した手を硬く握った
伊織さんは留学を完全に蹴って覚悟を決めた
俺も千冬に話して俺なりにケジメを立てた
…俄然やる気が出てきた
俺だって…俺だってやってやる!!!