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ONE MORE CHANCE【東リべ】

第14章 Choice


『んー…骨は大丈夫そう…口の中は切れてるけど縫うほどじゃ無いし…目も問題ないわね。
しばらくは安静にしてなきゃダメだけど、大事には至ってないわ。
大丈夫。』

「よかった…ありがとうございます!場地さんも伊織さんも…
こんな時間にすみません…」

『そんなの別にいいわよ』

「にしても…明るいとこで見るとまたひでぇ怪我だな、コイツ」

『圭くん触らない。
今治療したばっかりなのに…
千冬くん、気にしないでね。本当に私たちは大丈夫だから。』

「っす」





そう言ってもなお頬のガーゼの上からツンツンと突く圭くん
その手をパチンと軽く叩くとタケミっちの傍で恐縮してる千冬くんに声をかけて、彼に背を向ける





『ってか…なんでみんな立ってるの…座ったら?』

「は、はい!」





ガッチガチに固まってる4人
…そんなに私たち怖いかな…






『…にしても…黒龍か、めんどくさいのがまた出てきたわね』

「このままじゃ終わらせねえ。
タケミチのことを幹部だって知ってのことなんだろ?
それなら尚更黙ってられねーな。」

『まぁね…』





気にはしていたんだけどな…黒龍…





「あの…黒龍って一体…」

「あー…そう言う名前のチームのことだ。」

「いやそうじゃなくて…」

「あん?」

『圭くん…それはざっくりしすぎでしょ…』

「俺から説明しますよ。」

「?オウ!頼むわ!」

「ッス」





千冬くんが4人に向けて簡単に今の十代目黒龍のこと、そして切っても切れない東卍と黒龍との関係を説明していく

暴力を売る

その言葉を聞くと、4人はみるみる顔を青くしている
…確かに、柴大寿は強い
黒龍の財力も本物だ
拗れるな…これは…





「金のために喧嘩って…」

「別世界の生き物だな…」





4人の顔はみるみる曇っていく
…そりゃそうだ
不良なんかのレベルを超えた力

お金が絡んだらそれは子供の喧嘩で済む話ではなくなる上、そんな奴らと関わるなんて好き好んでやる人なんていない

さらに柴大寿の圧倒的暴力は本物だ
目の前にその被害にあった仲間がいて、怖くない訳がない
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