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ONE MORE CHANCE【東リべ】

第14章 Choice


「なんだコイツら…」




視線を前に戻すとそれを埋め尽くすのは背中にBDの文字の特攻服の奴ら
…見るからにやばそうな連中…
…なんなんだ…?コイツら…




「花垣…悪い、今日は帰ってくれ」

「え?」

「これはこれは!」




他の奴らとは少し形の違う特攻服を見に纏い、笑いながら歩いてくる黒髪の男
…コイツは…!!




「若じゃねぇかよ!!」

「…ココ…」




未来でいた…!黒龍の…!!
ってことは…コイツらが今の黒龍だ…!




「ん?なんだ?テメェら…」

「…」

「アイツ見たことありますよ。
…東卍の壱番隊隊長代理、花垣です。」

「あ?
…ウチのシマに東卍だぁ!?
舐めたマネしてんじゃねぇか!!」




まずい…
まさかこんなところで鉢合わせるなんて…しかも今はヒナもいるのに…
…どうする?




「ここら一体はオレら黒龍の縄張りだ。
この辺でのさぼってる他チームの奴らがいたら殺せってボスに言われてる。
これがどういうことかわかるよなぁ?花垣」

「…」

「死ねってこと!!」

「テメェらやっちまえ」

「辞めろや
タケミッチは俺のダチだぞ!」

「…ヒナちゃん下がってな。
コイツら女にも容赦しねーから。」

「っ!」

「若〜いくら若の友達でもちゃんと躾けてもらわねーと…
ウチの奴ら言うこと聞けねぇから」




本気でまずい
…どうにかして誰かと連絡を取らないと…そうじゃないとヒナまで危ない目に遭わせちまう

…それにコイツら八戒のこと"若"って…
どういうことだ?

そう考えを巡らせる間にも、黒龍の奴らは口々に俺たちのことをああだこうだと言い散らかす
…と、俺の目の前に八戒が立った




「俺の連れに手ェ出すんじゃねえって言ってんだろ?
…頼むよ」





"頼む"…?
…やっぱり、黒龍と八戒はなんか関係あるんだ…





「八戒ぃ、聞いてたろ?オレら言うこと聞けねーって」

「女もやっちまうか?」

「いいな!ハハッ!!楽しめそうだ!」

「じゃあまずは…ゴチャッ!!!














「…帰れよ、カス共…」






先ほどよりも数段低い声で、八戒は拳を相手の顔にめり込ませたまま、そう呟いた
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