第14章 Choice
「…え?場地さん今なんて言いました…?」
「あん?………あっ!ヤベ、コレ言ったらダメなんだった!!ワリ、今のなし!!」
「いやいやいや!流石に無理ありますって!!!
留学って、、、伊織さん留学するんですか!?」
「あ、や、、リューガクってのはな…あー、、、
そういえばタケミチ!テメェはなんで知ってやがんだよ!!」
「へ?」
「そのことは俺らしか知らねえはずだぞ!誰から聞いた!!」
「えっ!」
場地くんが焦ったように俺にそう聞く
伊織さんの留学
この時期はまだみんな知らないのか…!
俺は未来で知った情報だから、、、
「えっと…あ!伊織さん優秀だから!!
だから留学とかいつかすんのかな〜って元々ちょっと思ってて…!!
知ってた訳じゃないですよ!?やっぱりか〜って思っただけなんで!!!」
「あ?…そういうことなら…まぁいいのか…?」
「よくないです!!
場地さん!伊織さん留学ってマジなんですか!?
トップ格の1人が抜けて…これから東卍どうなるんですか!!」
千冬がそう声を荒げる
確かに…この短期間だけでも伊織さんがいかに重要なポジションにいるのかはわかった
これからもっと大きくなるであろう東卍
彼女の存在は必要不可欠だ
「あー…一回落ち着け千冬。
…仕方ねぇ。テメェら2人には話すが、コレは絶対秘密だ。
今から俺が喋ることは絶対他の誰にも話すなよ?」
「ッス」
「はい」
そう言うと、場地くんはひとつ息をついて話し始めた