第14章 Choice
昨日伊織さんにそれはそれは偉そうに決意表明を
したことだが…
「一体何から手をつければいいのやら…」
そもそも今回のタイムリープで分かったことといえば、この先の未来は失敗であることくらいだ
稀咲を東卍から外さないといい未来が来ることは2度とない
それを思い知るには十分な未来だった
そして何より、留置所に護送されるからとりあえずこっちに来た感じがすごくて、正直今現在何をすれば良いのかわからない
「昨日もう少し具体的な話して帰ればよかった…
また伊織さんに相談しにいくかなぁ、」
「は?お前にそんな大事な悩みあんのかよ」
「いやそれがさ…って、ん?」
返事など聞こえるはずのない独り言
若干失礼な返しが返ってきたと思えば、そこにはプラプラと足をぶらつかせる千冬とその隣でペヤングを食べている場地くんがいた
…あれ?
「とりあえずそんな悩んでんなら俺らに行ってみろよ。」
「あ、いや、、、てか2人はなんでここに…?」
「アン?今日の定期集会の時の話があるって言っただろーが。
なのにテメェは待ち合わせ場所にも来ねーし…だから俺らがここまできたんだろ。」
「へ?」
場地くんのその言葉に慌ててメールを確認する
…確かに、タイムリープしてくる前日にそんなメールが届いていた
「スミマセン!!俺ぼーっとしてて、、、」
「まぁなんか悩んでたならしょうがねーけどよ、隊長代理なんだ。
少しはちゃんとしろよ。」
「ごめん千冬…
てか、この前集会あったばっかりなのに今日も?
「はぁ?
お前本当大丈夫かよ。
あれは血のハロウィンがあったからそれの総決算。
今日あるのは毎月の定期集会だ。」
「あ、そうなんだ…」
「なんか悩んでんなら俺らにも言ってみろよ。」
「いや、今日集会あるなら大丈夫だ、
伊織さんも来るだろうし…」
そしたらその時に聞こう
これからの具体的な方針を
「お前さっきから伊織伊織ってよお、相談すんのが悪いとは言わねーがあんまアイツに負担かけんなよ?
リューガクとかで今大事な時期だって言ってたし…」
「…は?」
「あ、そうか…」