• テキストサイズ

ONE MORE CHANCE【東リべ】

第13章 Result


「ハァッ、ハァッ、ハァッ」

「…やっと黙ったか」

「タケミっち…」

「ハァッ、ヒグッ、あ"っ…」





あざ笑うように口角を上げる稀咲と自分だってボロボロなのに俺を心配する眼差しを向ける千冬の目と自分の目が合う

…もう意識が、、限界を迎えそうだ…





「…12年前、俺がどうしても排除しなければならなかった存在…それが高宮だった。」

「ハァ…ハァ…」

「高宮伊織が本当に邪魔で邪魔で仕方がなかった…
アイツの存在に気づいたハロウィンの日から、アイツのせいでどれほどの作戦が狂ったか…
慎重に成らざるを得なかったよ。
あの女は完璧に東卍を制御していた…」

「…」

「今思えば、血のハロウィンもそのひとつだな…
アイツさえ居なければ、全てが上手くいったはずだった
何とか殺そうと計画を企てても、マイキーをずっと隣に侍らせていたお蔭で手が出せなかった」




そう言いながら俺たちの前に近づいてくる稀咲

…伊織、さん?





「だがあの女は自分から舞台を降りた!全ての運は俺に味方した!!
そして今夜…全てに決着がつく。
さて…言い残したことはあるか?千冬…」

「…タケミっち」

「…」

「タケミチ!!!」

「っ!」




ちふゆ?




「聞け、タケミっち。最期の言葉だ…」




さいご…ことば…?




「この12年、色々あった。
11年前、伊織さんが居なくなるまでは上手くいってた。
そしてそれから…結局今はマイキーくんは姿を消し、ドラケンくんは死刑。
伊織さんは…あの人だけは!絶対死なせちゃダメなんだ!!絶対どこかで生きてる…!!」

「…あんまり希望持たすなよ。可哀想だろ?」

「…俺たちはいつの間にか汚えことにも手を染め、間違いもいっぱい犯した。
でも…でも!根っこは変わんねえはずなんだ!!!」




っ!…最期って、、、待てよ…千冬、

待ってくれ…お前、一体、、、




「場地さんの想いを…東卍を頼むぞ、相棒」




ドン!!!




「千冬ぅぅぅ!!!
オイ!!千冬っ!?返事しろよ!!千冬!!!!」




嘘…嘘だ…っ!!
これは夢だ…!こんな簡単に千冬が死ぬ訳ねえ!!!
絶対…嘘だ!!!夢だ…!!

そう思うのに撃たれた脚の痛みは本物で、頭のどこかでは認めている自分がいる
/ 848ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp