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ONE MORE CHANCE【東リべ】

第13章 Result


「すまなかった」

「!」

「…ずっと、ずっとこうして謝りたかった。もちろん場地にも…
本当は今日、お前らと一緒にアイツも呼んで謝るつもりだった。
…また追ってアイツには時間を貰うことにするよ…」




さらに加えて、稀咲は仲間が大切だと気づいたと話す
…もしかして…本当はコイツ、そんなに悪い奴じゃない…?




「…あの時のこと、後悔してるんですか?」

「…」




思わず、俺はそう稀咲に問いかけてしまった
…なんと、答えるんだろうか…

稀咲の顔をジッと見つめると、一度俯き、顔を上げた時の稀咲の顔は笑顔だった
…少しだけ乾いた





「…忘れる日はなかったよ、」

「…」

「…」

「…この先も俺を恨め。
でも…今日だけは一杯付き合えよ。」

「はい…」

「…」




…まさかの展開




「この乾杯を…あの日流れた全ての血に…」




稀咲がいい奴になってる
…伊織さん、大丈夫ですよ
稀咲が東卍にいてもみんな不幸にはなってません

みんなの口ぶりからして、場地くんもマイキーくんも、みんな生きてます

めっちゃいい未来ですよ…きっと


乾杯した酒を飲むと、かなりキツイアルコールに口をつける前から躊躇う
…情けないけど…これ飲んだら俺二日酔いコースだろうな、、、





「…あの、ビールないっスかね、高い酒飲み慣れなくて、、、」

「ハハッ、東卍の幹部がそれじゃ困るぞ?」

「ああ、そっか…」





一口くらいなら、大丈夫か
てか、せっかく高い酒なんだ
二日酔いとか気にせず飲もう

ゴクリとひとくち口に含んで嚥下する





「っ!ゴホッゴホッ」

「オイオイ、無理すんなよ」





千冬に背をさすられる

…すげぇアルコール…喉が焼けそうだ




でもちゃんと飲んだぞ

それから少し3人で話して、少し酔いが回ってきた頃、稀咲が口を開いた






「ハァ…久しぶりに楽しかったよ。」

「ッス」

「最後に…ひとついいか?」

「?」




稀咲はそう言ってグラスを置く




「さっき、場地があんな身体になると思わなかったって言ったけどよ…
…あれ、ウソだ」

「は?」

「なんなら俺はアイツを殺すつもりだった」

「!」

「そして今からその続きを始める」





その言葉を最後に、俺の視界は完全に暗転した
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