第13章 Result
『…だよね』
「期待通りだな」
「やっぱりか…」
「…あー!!クソッ!!!なんでだヨ!」
私たちの目の前には髪の毛グッシャグシャになってる圭くんの姿が…
ゴム絡まりまくってるし…
「…三ツ谷ァ、これ毎朝やってくんね?」
「は?やだよ。お前と俺中学違えし」
「じゃあ伊織は?」
『私の家と圭くんの家逆方向だよ?
遅刻しちゃったら元も子もないじゃない』
「もう大人しく伸びるまで待てよ」
「お前らコレがどれだけ邪魔か知らねーからそんなこと言えんだよ!!!」
「俺はわかるよ?邪魔だよな〜その辺の髪」
「わかるか!さすがマイキー!!」
「マイキーも伸びたよなぁ
それ、将来的にどうしたいとかあんの?」
「うーん…あ!さっき三ツ谷が場地にやってたのを俺は伊織にやってもらうことにした!」
『は?私?』
「うん!ってことで…ケンチン、俺の家来る時伊織拾ってきてよ。通り道でしょ?」
「あ?なもんいつ決まったんだよ」
「今、俺が決めた」
「我が儘か」
「褒めんなって」
「は!?マイキーずりい!!」
「家の場所を恨め」
いや、私たちは???
けんちゃんと2人で顔を見合わせ、助けを求めるようにたかちゃんを見つめると肩をすくめて首を振られた
…確かに、こうなったら万次郎は止まんない…
『はぁ…じゃあ明日は50分に家の前でいい?』
「おう。バイクの音聞こえるまで家居ろよ。」
『了解』
「やった〜!」
マイキーがニコニコと笑顔を浮かべる中、圭くんは髪の毛グッシャグシャのまま、ぷるぷると震え、そしてついに爆発した
「あーもう!俺はこの髪の所為で留年するし!ペヤングは食いにくいし!!最悪じゃねえか!!
腹立つ!!!!!」
「んなこと言ったって仕方ねーだろ
もうどうしようもねえんだし」
「もういい!!
自分で発散する!もう帰る!!」
「あ、待てよ場地〜」
「あ?んだよマイキー」
「いいからちょっと耳貸せって」
「ん?」
万次郎はボソボソと圭くんの耳元で何かを伝える
すると彼の顔がみるみる笑顔になった
「それ本当か!?」
「うん」
「そうか!ありがとな!マイキー!」
「じゃーなー」
そう言ってその日は圭くんは帰っていった
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