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ONE MORE CHANCE【東リべ】

第13章 Result


そう、あれは2年弱くらい前だったか、

中学1年生の終わり頃、圭くんが留年を言い渡されたあたり…





ーー
ーーー



「…は?留年???」

「オウ」

「留年って…アレだよな…その……もう一回1年生やるやつ…」

「そうだ。」

「それって高校からの話じゃねえのか?」

「でも俺そう言われたぞ?」

『まさかの中学でダブり…』

『「「「…」」」』





「ギャハハハハ!!!場地嘘だろ!!?」

『信じられないwww万次郎より出席日数多いのにw』

「俺でも2年上がれたぞ.w」

「じゃあアレだな!場地はパーより馬鹿なんだなww」

「お前らwww笑い事じゃwwwww」

『たかちゃんが一番笑ってんじゃん!!』

「あーダメだwもう限界、耐えられねぇwww」

「マジで腹痛ぇwwwww快挙だな本当にww」

「お前ら好き勝手笑いやがって…!!!」



圭くんはぷるぷる震えながら怒っているけど、私たちは別の意味で震えが止まらない
ヒーヒー言いながら目に涙を浮かべてなんとか息を整える



「あー…疲れた…喧嘩の後より疲れた…」

「明日絶対ぇ腹筋肉痛だわ」

「こんな笑ったの人生初かも、俺」

『ていうかさ、なんでそこまで勉強できないの?
普通に授業受けてりゃそれなりに点数取れるでしょうに…』

「そーだぞ!
テストさえそれなりに取れてりゃ留年なんかしねーんだ!」

「ま、お前はいつも赤点ギリギリだけどな」




万次郎がビシッと指を立てて圭くんにそう言い、けんちゃんがそれに突っ込む

すると圭くんは弾くように立ち上がって私たちを上から見下ろすと、声高々に言った




「わーってるよそれくらい!!!
全部コイツが悪いんだ!!」

「は?」

『…何言ってんの?』

「これが邪魔で邪魔で仕方がねぇんだよ!
全っ然集中できねえし!!!」

「…それお前の髪じゃん」

「邪魔なら切ればいいだろ」




自分の前髪を掴んで叫ぶ圭くんに、私たちは呆れたようにそう言う




「それは嫌だ」

「は?なんでだよ」

「俺は伸ばしてーの!!」

「あーわかった。
場地テメェ前に潰したチームにガキみてえな頭って言われたの気にしてんだろ」

「え、マジかよ…お前チョロ」

「うるせー!!」




圭くんは顔を真っ赤にしながら一生懸命にそう訴える
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