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ONE MORE CHANCE【東リべ】

第13章 Result


「伊織…お疲れ様」

『万次郎…』



集会を解散したあと、人が疎らになってきた武蔵神社で私と万次郎は階段に座って2人で話す

視界の先にはタケミっちを囲むみんなの姿
圭くんに肩を組まれ、千冬くんと向き合い、けんちゃんとたかちゃんからもみくちゃにされてる
…新生壱番隊、頼りにしてるよ…タケミっち



「集会での話。初めてなのにすごかった。あんなにアイツらが盛り上がるのなんて中々無いよ。
半間の隊長就任もそんなにテンション下がらないまま伝えられたし」

『本当に?私ちゃんとできてた?
めちゃくちゃ緊張してたんだけど…』

「うん、完璧だった。
さすが伊織。」

『それならいいけど…本当に緊張してて心臓飛び出すかと思った。
万次郎たち毎回あんなのやって…すごいね』

「慣れだよ慣れ」



そう言ってカラリと笑う万次郎
慣れとは言っても…やっぱり人前で堂々と話せるっていうのはある種の才能だ

万次郎にはきっとそれがある



「…場地が東卍辞めることにならなくてよかった。
それだけは俺、絶対嫌だったから…」

『私も。
…壱番隊隊長は絶対に圭くんじゃなきゃ嫌なの。
圭くんは私たちにどうしても必要な人だから…』

「うん」




いつか、圭くんが言っていた
参番隊隊長はパーちゃんだけなんだって

…隊長代理を作ったこの仕組み
ゆくゆくは参番隊にも適用するつもりでいる
パーちゃんの参番隊を取り戻すために、パーちゃんを隊長とした参番隊を復興させる

それには隊長代理という立場は必要不可欠だった




「つーか場地の奴、まさか髪切り落とすなんてなぁ
やっとあそこまで伸びたのに…」

『本当に。私もびっくりした。
毛先全然揃ってないし…あとで揃えてあげよう』

「…なんか昔の場地のまんまじゃね?」

『あー…あの伸ばしたての頃の…
千冬くん連れてきたあたりだから…1年前くらいの頃ね』

「そーそー!
ちょっとだけ結べるくらいの長さ!
…いや待てよ…それより今のアイツ短くね?」

『…確かに…しかも今から揃えるからまたちょっと短くなっちゃう…』

「…それ、まずくねえか」

『うん、私も今思った』



2人で顔を見合わせてあちゃーと頭を抱える
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