第13章 Result
マイキーくんたちが足を止めると、みんなが一斉に黙り、シンとした雰囲気に包まれる
その静寂の中、マイキーくんはやっぱり少しも怖じずに口を開いた
「血のハロウィン
芭流覇羅約300対東卍約150
あの圧倒的不利な状況の中、お前ら一人一人の頑張りで勝利を掴み取った。
負けた芭流覇羅の副総長、半間修二から挨拶がある!」
「…芭流覇羅の半間修二だ。」
マイキーくんの言葉を継いで、半間が一歩前に出る
あたりは敵だった半間が集会に来ていること、そしてマイキーくんと同じ位置で話していることが気に食わないのか、冷たい視線を半間に向け、ボソボソと話す声も聞こえる
「芭流覇羅にはずっとトップが居なかった。
だから、この戦いに負けて東卍の下に着くことにした。
芭流覇羅は!東卍の傘下に下る!!」
「え、」
それって…つまり…
「つまり、芭流覇羅300人が東卍に入って、東卍は一気に450人になるってことか?」
「すげえ!!どこまで膨れ上がるんだ!俺ら!!」
「東卍万歳!!」
「東卍!」
「東卍!」
「東卍!」
「東卍!!」
神社中に東卍組織が大きくなったことに興奮した隊員たちの東卍コールが響き渡る
確かに、東卍としては得たものは大きいだろう
でも…ちょっと待て………
せっかく…せっかく場地くんは生きててマイキーくんは一虎くんを殺さずに済んだのに…
コイツまで東卍に入っちまったら…芭流覇羅が東卍と一緒になっちまったらきっと…
「今回、俺とマイキーを繋いでくれた奴がいる。
そいつのお陰でこの話が成立した」
「っ!」
まさか…!
「前に来てくれ!
稀咲鉄太!!!」
やっぱり…!!!
稀咲…!!!
隊員たちの声援を浴びながら前に行き、マイキーくんと半間と並ぶ稀咲
そして3人はみんなの前で手を取り合った
大きな声援が彼らを包む
ダメだ…このままじゃ……また…乗っ取られる…!!!