第13章 Result
「早くしろやタケミっち!!」
「なんか…小っ恥ずかしいッスね…」
「さ、お披露目だ」
「はい!」
満月が綺麗な今夜
東卍の集会場である武蔵神社の長い階段を登る
血のハロウィンの前に俺は一応東卍のメンバーとして認められてた訳だけど、こうやってちゃんとみんなと同じ特攻服を着ていると本当に東卍の隊員になったんだって実感する
と、視線の先にドラケンくんを見つける
階段を登り切り、ざわざわと騒めく人の中を歩いて彼の元に向かった
「似合ってねえな、お前」
「ですよね…着せられてる感ハンパねぇっス」
2人でそう言いながら笑い合うと、ドラケンくんはスッと笑顔を仕舞い、真剣な表情になる
俺もそれに倣うように背筋を伸ばし、副総長としてのドラケンくんの言葉を待つ
「改めて、東京卍會へようこそ。」
「はい!
よろしくお願いします!!」
「おう…さて………集会始めっぞ!!!」
「「「はい!!!」」」
ドラケンくんの言葉でみんなが騒ぐのをやめ、綺麗に階段の前に整列する
俺も自分の隊長である三ツ谷くんの側に並び、階段の壇上を見つめる
ザッ…ザッ…ザッ…
…カツ…カツ…カツ
「お前にとって大事な集会だ。
覚悟しとけ…」
「…っ、」
ドラケンくんに小さくそう言われ、一気に身が引き締まる
壇上の靴音が止み、みんながその方を注目する
ザッ…
「っ!あれは…」
半間だ…!
「芭流覇羅っ!?」
「なんで芭流覇羅がここに…」
それに…!
「場地くんに…伊織さんまで…!!!」
マイキーくんを先頭に、右側に半間1人
左側に場地くんと伊織さんが並んでいる
伊織さんの登場でさらに場の雰囲気がざわついたものになったのを肌で感じた
「今日の集会は荒れんぞ…
伊織が出るってことはそれなりにデカイ議題だからな…
今回のは特に…」
「…」
「血のハロウィンの総決算だ」
ドラケンくんがそう言い、俺は思わずゴクリと喉を鳴らした