第12章 Hospitalization
数日後、圭くんが退院し、そのままの流れで幹部会をする運びとなった
いつもの廃ビルのアジトに幹部たちを集める
ただしいつもと違うのは、その場に壱番隊副隊長の千冬くんがいること
「…」
『千冬くん、そんな緊張しなくても、、、』
「っす…」
ガチガチに緊張している千冬くん
まぁ、なんだかんだで彼がこの場では最年少
圭くんは今近くに居ないし当然と言えば当然なのかもしれない
もう集まっているのは私とけんちゃん、たかちゃんに千冬くん、そしてナホくんと武藤さんの6人
万次郎も圭くんもまだだし、稀咲も来てない
ガチャ
「…」
「…」
カツカツと、ブーツの踵を鳴らしながら歩いて来たのは万次郎と圭くん
万次郎かいつものところに座ると、私も彼の近くに着く
「…揃ってるな」
けんちゃんがそう言ってみんなの顔を見回す
…稀咲がいないのはわざとか…
万次郎が姿勢を正して口を開く
「まずは…場地に伊織、退院おめでとう。
無事で何よりだ。」
「ああ」
『ありがとう。』
「まぁ今回は議題が多い。
そう色々やってられなくて悪いな。」
「ちとこの頃色々あって東卍もバタバタしてんだよ」
「構わねぇ。元々俺のせいだ。」
『…』
万次郎とけんちゃんにそう圭くんが答える
…荒れるな…今回のは
血のハロウィンの総まとめだ