第12章 Hospitalization
次の日、圭くんのお見舞いに行った後
私はたかちゃんの家に行った
タケミっちの特攻服を届けるためだ
ピンポーン
「はーい!」
『あら、ルナ!
伊織です、お兄ちゃんいる?』
「うん!すぐ開けるね!」
『ありがとう』
インターホン越しに聞こえた声は子供の女の子
久々に聴いたな、ルナの声
ガチャ
「こんにちは!」
『こんにちは、ルナ。久しぶりね。』
「うん!お兄ちゃん今手が離せないから入ってって」
『そうなの?じゃあお邪魔します。』
ルナの言葉を聞いて家に上がらせてもらう
忙しかったか…
もう少ししてから来れば良かったな
「お、伊織!
悪いな、わざわざ持って来てもらって…」
『ううん、こちらこそ…忙しい時にごめんね』
「いいんだよ、適当に座っててくれ。
もう終わっから」
『うん』
エプロン着けて台所に立つたかちゃん
揚げ物してたのか…
「ねぇ伊織お姉ちゃん」
『どうしたの?2人とも』
「見て!」
「こっちも!」
『ん?…あら!かわいいお人形!!
お兄ちゃんに作って貰ったの?』
「うん!マナのお姫様!」
「ルナのお嬢様!!」
『へぇ!』
「これで一緒に遊ぼ!」
「いい?」
『もちろん!』
「「やったぁ!!」」
「こら!ルナ!マナ!
伊織はまだ怪我治ったばっかなんだ。
一緒遊ぶのは今度な。」
「えー!」
『たかちゃん大丈夫よ。』
「だが…」
『平気平気、さ、ルナ、マナ、一緒に遊びましょう?』
「わーい!」
人形遊びくらい大丈夫なのに…
大袈裟だなぁたかちゃん
私は隣の和室でルナとマナと一緒に懐かしい人形遊びに興じた
たかちゃんお手製のお人形はすごく可愛くてレースも綺麗で、とても手作りには見えなかった