第12章 Hospitalization

『もう…はい、けんちゃん』

「ああ、悪いな
サンキュー」

『ごめんね、インスタントしか無くて…
エマと万次郎はこっちね』

「いただきまーす！」

「ありがとう！」





4人であったかい飲み物を喉に流す

内側からぽかぽかと体が暖まる






『あ、そうだ。お昼万次郎にオムライス作る約束してたけどエマとけんちゃんどうする？食べてく？』

「オイ、マイキー…伊織病み上がりだぞ？
んなわがまま言うなよ。」

「だってー」

『いいって。私から言ったの。』

「うーん…じゃあお言葉に甘えようかな
ウチも手伝うし！」

「なら俺も。」

『いいのいいの、私からのお礼だからみんなは座ってて。』

「ケンチン旗持ってる？」

「あるぞ」

「やった！！」

『じゃあちょっと待っててね〜』

「あ！卵やる時絶対言ってよ！！」

『はいはい』






カップの飲み物を飲み干すと、エプロンをつけてキッチンに立つ

なんだかんだ料理も数日ぶりだ
毎日やってたことを急にしなくなるって変な感じ


まずはご飯を急速で炊く
万次郎とけんちゃんはいっぱい食べるだろうし…もしあまったら冷凍すれば良いからな…

いっぱい作っとこう

にんじんと玉ねぎをみじん切りにしてウインナーを切って炒める

あ、とうもろこしの缶詰めもあるし入れるか
万次郎好きそう


ご飯が炊けるまでまだ時間があるから付け合わせまで作るかな…

野菜の残りでコンソメスープでも作るか





いつもは1人だから、誰かのために作るってのは良いな

楽しい





ピー





ご飯が炊けたら具材と一緒に火を入れてケチャップと炒める

最後に味を整えてお皿によそう










『万次郎！卵するよ！！！』

「待って！今行く！！」

「ウチも見る！！」

「あ？卵見るってなんでだよ」

「ドラケン知らないの？
伊織のやった卵ふわふわなんだよ！
ウチできないもん！」

「へぇ」

『あんまり言われると照れるな…
失敗しなきゃ良いけど』










少しだけ手に汗をかく

緊張する…