第12章 Hospitalization
『え…?』
「ああ伊織…帰ったか…」
『え、、、けんちゃん?
どうしたのこんなとこで…』
「いや…それが………」
ガチャ
「あ!伊織おかえり〜!!
マイキーもドラケンももうちょい待ってて!
ほら伊織入った入った!!」
『ええっ!?』
パタン
私の家のドアの前
そこに人影が見えると思えば鼻を赤くしたけんちゃんが座り込んでいた
と、私の家の中にはエマがいて、万次郎から荷物をひったくると2人を外に出したまま私を中へと引き入れる
???
一体何が…
「ドラケンならまぁ伊織の家入れても玄関で待っててもらったらいいかなーって思って送って貰ったんだけどさ、マイキーが絶対家入るなって言うからドラケンずっと外で待ってたの。」
『はっ!?この寒い中!?』
ただでさえけんちゃん寒がりなのに!!
「ウチもね、バレないから少しくらい入ったらって言ったんだよ?
でも女の家に勝手に入るのはダメだとか言って頑なに入らなくて…」
『そうだったの…』
「少し片付けたけど、他に見られたくないものとか有れば隠しちゃって!
流石にドラケン可哀想で…」
『わかった!パパッと見てくる!!』
リビングとキッチンに入ってぐるりと一周見渡す
うん、もともと物がそんなに無いし、エマが片付けてくれたから目につくところにはないな…
『エマ!大丈夫そう!!ありがとうね』
「ううん!
じゃあ2人とも上げちゃっていい?」
『うん!』
エマが玄関に向かうと、私はキッチンでお湯を沸かす
エマの言う通りならきっと体が冷え切っているだろう
けんちゃんもたかちゃんと一緒で確かブラックコーヒー飲めたはずだ
エマはカフェオレで万次郎はココアね
ガチャ
「邪魔するぞ〜」
「お邪魔しま〜す!伊織ん家久々!!」
『はーい!!
けんちゃんごめんね、寒かったでしょう?
万次郎!けんちゃん寒がりなんだから家くらい入れてよかったのに…』
「やだよ
俺だって伊織が居ない中家入ったことないのに」
『風邪ひいたらどうするの!』
「ケンチン強いから大丈夫」
『そう言う問題じゃない!』