第3章 Contact
『ほら、万次郎ここ座って、ご飯食べてていいから。』
「んー、伊織おはよぉ。」
『うん、おはよう。
髪結うね?』
「ありがと。」
少しずつ覚醒してきた万次郎の柔らかい髪に櫛を通す。
万次郎の前に座るけんちゃんはエマに髪の毛をしてもらってる。
ふふ、けんちゃん、本当は自分でできるくせに。
「…伊織何ニヤニヤしてんだよ。」
『別に〜』
「えー!ケンチンいいな!
俺伊織の顔見えねぇ!」
『そりゃそうでしょ。髪の毛やってんだから。』
「そういや、伊織。
今日学校終わったら喧嘩賭博シメに行くけど一緒に来るか?」
「え?伊織そんなとこ興味あったっけ?」
「…マイキー、昨日の話もう忘れたのか?
これからはなんかあったら教えてくれって言われたじゃねぇか。」
「あ、そうだっけ?」
「はぁ…ったく。
…で?来る?」
喧嘩賭博ねぇ…
正直全く興味ない。
東卍の大事なら勿論行くんだけど…そもそも2人が出張るほどのことでもない。
「えー!伊織暇なら行こうよ〜」
「マイキー、伊織はお前と違って暇じゃねぇんだ。」
「そうだよ!伊織は勉強もあるんだから!」
『てかさ、それって万次郎とけんちゃんが行くほどのこと?』
「別にそんなデケェ話でもねぇけどなぁ、、、
なんつったって暇だしな。」
「うん。ヒマヒマ。」
暇つぶしに行くのか…
『うーん、じゃあ私も行く!』
「え!本当!?
やった!」
「伊織、嫌なら断っていいんだよ?」
『エマ、大丈夫。無理してないから。』
「んじゃ放課後お前の教室迎え行くわ。」
『りょうかーい。
…ん、できたよ、万次郎。痛くない?』
「うん!バッチリ!!ありがとう、伊織。」
「はい、ドラケンもできたよ!」
「お、ありがとな、エマ。」
「どういたしまして!
…て、、、やばい!時間!!!」
『あ"!』
「やべ!エマ!これ被ってケツ乗れ!行くぞ!!」
「うん!」
「伊織も!はい!」
『ありがとう!!』
「飛ばすから捕まってろよ〜!」
『うん!…て、うわぁぁあっ!!!』