第3章 Contact
「おーい、マイキー
来たぞ〜」
『エマー!おはよ〜!!』
「あー!ドラケン!!伊織!!入って!!!
ほら!マイキー!いい加減にして!!!」
「あー…いつも通りだなぁ。」
『毎朝毎朝…エマ本当に大変そう。』
ドタバタと大きな音が聞こえる方に向けて家の中を歩く。
…万次郎の家、久しぶり、、、
「毎朝ごめんね〜2人とも!
ほら!マイキー!2人きたよ!!」
「エマも朝から大変だなぁ。
オラ、マイキー着替えんぞ。」
「んー、」
『エマ、朝ごはんの用意手伝うよ。』
「伊織〜!ありがとう〜泣」
エマに連れられてやっと起きてきた万次郎。
今度はけんちゃんに着替えに連れて行かれる。
その間にご飯の用意をしながら2人で話すのが私たちの日課だった。
「ほんっと朝から嫌になっちゃう!」
『朝だけはいつまで経ってもダメだもんね〜万次郎。』
「でもさ、1番苦労してんのはドラケンだよ〜
ウチは朝だけだけど、ドラケンはさ、マイキーと四六時中一緒じゃん?」
『確かに…』
「あー…ウチけんちゃん居なくなったら本当に色んな意味で生きて行けないわ。」
『っ、…そう、だね。』
脳裏にけんちゃんの亡骸の横で泣き崩れるエマの映像とけんちゃんを失って抜け殻の様になった万次郎の映像がフラッシュバックする。
っ大丈夫、それを変えるために私は来たんだ。
あんな未来には絶対させない。
「?伊織?」
『エマ、大丈夫。
けんちゃんは絶対居なくならないから。
エマ置いていなくなるわけないじゃん!』
「な//急に何!?//」
『きゃー!エマ顔真っ赤!!』
「う、うるさい!!」
『ほら、そろそろ鎮火しないとけんちゃん達来ちゃうよ〜』
「え!?嘘!!」
ガラガラ
「マイキーの着替え終わったぞ〜
あ?何やってんだ?お前ら。
エマ顔赤ぇぞ?」
「あ!や!…えっと、これは、、、」
『ふふ、女子の秘密の会話してたの♡
ねー?エマ?』
「え!?あ!うん!!!」
「あ?んだそれ。
じゃあ次、伊織マイキーの髪よろしくな。
エマ今日も俺の頼んでいいか?」
「も、勿論!!」