• テキストサイズ

ONE MORE CHANCE【東リべ】

第12章 Hospitalization


「じゃあそろそろ食うか。」

「おう!」

『いただきます!』








けんちゃんが買ってきてくれたチーズケーキを口に運ぶ

ちゃんとフォークも用意してくれたのに圭くんはまさかの手掴みで豪快に食べていた











『ん〜!美味しい!
チーズケーキなんて久々!』

「美味いな!」

「美味しいです!ドラケンくんありがとうございます!」

「そりゃよかった。
一応マイキー用にどら焼き買ってきたんだが要らなかったな。
アイツいつも洋菓子食ったらどら焼き食いたくなったって駄々捏ねるから…」

『流石けんちゃん…いつも万次郎のお世話本当にすごいわ』

「そう思うならお前もちっとは手伝えよ。」

『やーだ』

「テメェ…」

「マイキーなら丁度さっき帰ったぞ。
三ツ谷と一緒に。」

「三ツ谷くんも来てたんスね」

『えぇ』












そんな話をしながらもぐもぐとみんなでチーズケーキを食べる

と、けんちゃんがひとくちコーヒーを飲むと真剣な顔つきになって口を開く













「マイキーが来てたんなら聞いてるとは思うが…
さっき一虎に会ってきた」

『うん』

「…アイツ、大丈夫だったか?」

「大丈夫、とは言えねぇな。
10年は出てこれねえって。」

「そうか…」

『…』














10年…

再逮捕だし、生きてるけど2人刺したことになってるから…妥当と言えば妥当













「…なぁドラケン」

「ん?」

「一虎、、、死ぬ気じゃなかったか?
んなバカなことしそうじゃなかったか?」













圭くんはそう言いながら視線を下げて両手を握る

…カズくんと誰よりも仲が良かった圭くん

きっと手に取るように彼の考えていることがわかるんだろう















「…いや、自殺する気だったんだろうよ。」

『っ!そんなの…「わかってる。」

「…ちゃんと言ったよ。
そんなバカな真似しやがったら許さねえって。」

「…そうか。
ありがとな、ドラケン。」












圭くんは安心したように少しだけ笑ってけんちゃんにそう言う

それを受けたけんちゃんはゆっくりと首を横に振った
/ 848ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp