第12章 Hospitalization
「タケミっち、俺はこのまま伊織と場地んとこの病院行くけどお前どうする?」
「あ、じゃあ俺も一緒行きます。」
「ん、じゃあその前にちょっと付き合え」
「え、どこに…」
「俺んち。見舞いの物買ったの忘れてたわ。
取ってこねえと…すぐそこだから寄ってけよ。」
「すぐそこって…ここ渋谷のど真ん中ですけど、、、」
一虎くんとの面会を終え、そう話すドラケン君の後ろを歩いて着いていく
…マジか、こんな都会に住んでんのか…
マジのシティーボーイじゃん!羨ましい!!
あるビルの中に入ってドラケン君は四階のボタンを押す
…ドラケン君の家か…ちょっと興味あるな…
チン
「いらっしゃいませ〜」
ふわりと広がる独特な匂い
ピンクの壁紙に貼られた一面の女の人の写真
そして店長らしき男の人とやたら露出の多い若い女の人
「え、あっ!!す、すみません、間違えまし「ただいま〜」
「はっ!?」
え!?
た、ただいまって言ったか!?今!!?
「んだよ、お前かよ」
「帰宅早ぇな〜ケン坊
良い不良になれねーぞ〜」
「うっせーなー」
「裏にあるおしぼり運ぶから手伝えよ」
「ついでに休憩室の電球も変えといて」
「ったく…人使い荒ぇな
悪い、ちょっとそこの待合室で待ってて」
「あ、はい…」
え、、、どう言うこと…?
ここってもしかしなくても風俗店…
思考が軽く停止した俺は、とりあえず待っていろと言われた待合室のソファに腰掛けた