第12章 Hospitalization
ガラガラ
「よ、見舞い来たぞ!」
「ただいま〜給食美味かった〜
でもまだ食えるな…」
「マイキーそのあとどら焼き食ったろ。」
「どら焼きは別腹!って、あれ?伊織は?」
「おう…マイキー、ドラケン、、あ、三ツ谷も来たんか、、、」
「場地さん俺、もうギブっす……」
「頑張れ千冬ぅ、ある程度終わらせてねぇと殺されるぞ…」
「ウス」
「どうした〜2人とも…」
今日は学校が昼までだったから、適当に飯済ませてから場地と伊織の見舞いに向かった
途中でマイキーとドラケンに会って病室を開けると、そこには伊織の姿はなく、ガリ勉スタイルの場地と死にかけの千冬がいた
…何があったんだ???
「伊織なら検査行った」
「ふーん」
「で、お前ら何してんの?」
「勉強…」
「は!?場地が!!?」
「伊織にやらされてんだヨ!!
アイツ分かりやすいけど量が鬼!!」
「…スパルタっす」
「あーあーあー…」
確かになぁ…
アイツは元々頭がいい訳じゃなかったが、学習能と集中力力が人並み外れてるからな、、、
アイツの普通は大分キツい
「三ツ谷ァ、助けろ」
「え、俺?」
「お前勉強そこそこできんだろ。
あ、ドラケンもか。」
「場地さんズリィっす。」
「ん?千冬までやってんのか?」
「はい…
場地さんがやるならって思ったんスけど…想像以上にスパルタで、、、」
「ハハッ!そりゃそうだ。
優しいわけないだろ?あの伊織だぞ?」
「アイツは地頭がいい天才ってわけじゃねぇからな〜
自分だってそれなりに努力してきたから説明もわかりやすいんだよ」
「ただし、アイツの場合ちょっと特殊だからな…」
「着いていくのはキツいぞ?笑笑」
「笑顔でサラッと恐ろしいこと言うのが怖えんだよアイツ」
「確かに…この量の課題出す時もすげー綺麗な笑顔でしたしね…」
「あー…」
なんというか、アイツは飲み込みが早いんだ
だから勉強だけじゃねえ、本当の意味でアイツは頭がいい。
常人とは少し頭の作りが違うんだろう
その証拠に小学生の頃は場地といい勝負してたくらいのアホだった