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ONE MORE CHANCE【東リべ】

第12章 Hospitalization


「…なぁ、xってなんだ?
これ数学だろ?なんで英語混じってんだ???」

「場地さんすごいです!x読めましたね!!」

「だろ!」

「前までペケって読んでたのに…!!」

『…』







「千冬ぅ、これ合ってるか?」

「…引き算はできるようになってますね!
でもこの問題割らないといけないやつです!!」

「げ、じゃあ俺間違ってんのか?」

「場地さんは間違えてないですよ!
問題にゴミが2つついてるだけです!!」

「お、そうか!」

『……』













ダメだ

…千冬くん教えるっていうか甘やかしすぎ

圭くん好きなのはわかるけど、これじゃあ全く意味がない




そしてなんだ

あのメガネ






圭くんは勉強するとわかった途端に牛乳瓶の底みたいな変な丸メガネをかけ、髪をぺったり七三に分けた

…何の意味があったんだろう







まずはいつものようにやってみてって言ったのはいいものの…

…お話にならない














『…2人とも、覚悟はいい?』

「ひっ…伊織、、、さん、」

「…」

『…また留年したくなかったら本気でやるのよ?』

「ハイ」















私も髪を纏めて集中モードに入ると、2人にそれぞれ問題の書いた紙を差し出した













『はい、これまずはテストね。
千冬くんも一緒に勉強するなら圭くんの見るだけじゃ時間が勿体ない。
あなたにはあなたに必要な分野をしましょう。
…圭くんは全部よ。
ってことで、どこが1番苦手なのか見るからこの問題解いてみて。』

「わかりました。」

「おう…」

『じゃあスタート!
あ、ギブならギブでいいからね〜』














2人はシャーペンを持ってカリカリと音を鳴らす

…が、10秒もせずに圭くんのペンが止まった




千冬くんはそれなりにサラサラ解けてはいる

へぇ、数学と理科はそれなりにできるみたい

英語は壊滅的だけど…



圭くんはもう無理だな、うん














『よし、千冬くんはもう少しやってみて。
圭くんはこっち』

「いや、俺はまだ諦めねぇ!」

『これは諦める諦めないの問題じゃないの。
覚えてなかったら解けないから。
頑張るのは今から。これはおしまい。』

「…クソッ、、」
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