第12章 Hospitalization
「2人とも身体どう?」
「もう何ともねーな!治った!!」
『治ってない!!
薬効いてるだけだから!!』
全く…死にかけたってのに呑気な
でも元気はあるみたいでよかった
『…で、万次郎。
昨日は話さなかったけど、今日は聞いてもいい?
あの後のこと、』
「…うん。
俺たちも、ちゃんと話さないといけないことがある。」
「…」
スッと笑顔をしまい、3人で神妙な顔を突き合わせる
…私と圭くんが倒れた後、一体何があったのか
…東卍は今どうなっているのか
それを知る必要がある
「…伊織が場地の手当て終えて倒れた後、一虎がその場に残った。」
『…』
「…」
「伊織の応急処置をしたのも一虎だ。
…それで、、、アイツは場地を刺したことと伊織を刺したこと、2つの罪を認めてる。」
「は?」
「…アイツはこの件、全てのケジメを自分で付けるつもりだ。」
「待てよ…
おかしいだろ…?」
『…』
圭くんが布団を握りしめて、震える声を上げる
「伊織刺したのは俺だ…!
なんで…っ!!なんでアイツが……」
「それが一虎なりの覚悟だ。
…俺たちはそれを汲んだ。だから場地…お前も汲んでやれ。
一虎を思うなら、俺にアイツを許して欲しいなら、いつかまたあの頃みたいに戻りたいと思うなら、その証をアイツに持たせてやれ」
『え…』
「マイキー…今、なんて………?」
万次郎…?
カズくんを、どうするって……?