• テキストサイズ

ONE MORE CHANCE【東リべ】

第12章 Hospitalization


「…アイツら、呼んでくる。
千冬は毎日来て泣いてたから…ちゃんと話してやれよ。」

「ああ…」














少しした後マイキーはそう言うと、扉の方へ歩く

…このペヤングの山、千冬か、、、

アイツにも謝んねーとな、













ガラガラーバン!!



「っ!」


「ちょ、オイ!!」














マイキーが扉を開きかけると、反対側から思い切り扉が開けられた

マイキーは驚いて咄嗟に声すら出てないが、飛び込んできた影の後ろからドラケンが呆れたように声を上げる

俺も驚いて肩が跳ねた















ダダダッ!













「場地!伊織!!」

「っ!エマ!」

「ワァァァン!!よかった!よかったよぉ…!!
目が覚めたって聞いて、、、えっ!?マイキー!!伊織まだ寝てるじゃん!!」

「エマちょっと静かにしろよ!
伊織今寝たばっかなんだ」

「えっ!」

「マイキー寝かせたのか?」

「ああ。
…てかお前ら見るな。」









シャッ










ドラケンと三ツ谷が伊織の寝顔を見ようと覗き込むと、隠すようにカーテンを閉めた

ドラケンも三ツ谷もその行動には呆れ顔だ














「別にいいじゃねえか
俺ら伊織の寝顔なんざ飽きるほど見たし」

「昔もだが昨日までずっと見てたろ」

「ダメ。
起きたなら別。俺の。
…特にタケミっちと千冬はダメ。」

「あー…はいはい」

「マイキー邪魔!!」

「あ、」

「…まぁ、エマならいっか、、、」








シャッ!













エマがマイキーを押しのけて伊織の眠るカーテンの中に入る

…エマには敵わねぇな、、、













「伊織…よかった、本当に………」














エマが嗚咽を漏らす声が聞こえる



…エマにとって伊織は姉同然

憧れであり、頼りになる大切な人



…不安だったろう



昔からエマは伊織の後ろを着いて歩いてた

本当の姉妹のようだった




…俺は、エマからも伊織を奪うところだったんだ










俺はエマの声を聞きながら、両手を握りしめた
/ 848ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp