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ONE MORE CHANCE【東リべ】

第12章 Hospitalization


「…場地にはさ、誰より側で伊織を守り続けて欲しいんだ。

「?」

「この先もずっと、何があっても伊織の側で守って欲しい。
伊織の味方で居続けて欲しい。」


















俯いたままの俺にマイキーは続ける



















「俺だけじゃ無理なんだ。
…本当は俺1人でそうやって守りたい。
伊織は自由に好きなように動いて、俺が全部伊織の周りの危ないモン取り払ってやりたい。」

「…」

「でも…それ以上に、伊織に傷ついて欲しくないんだ。」


















天上天下唯我独尊

それを体現したようなマイキー


本当なら伊織を東卍の中にも入れたくない

出来ることなら自分の側で、自分だけが完璧に守りたい

そう思っているマイキー




そうしないのは伊織が望んでいないから

そして、伊織に気づかれたくない秘密があるから





…いや、そんなことより

独占欲の塊のマイキーが俺にそんなことを言うなんて…刺したとかの問題以前に異常だ

伊織が怪我した

この事実はマイキーにとってそれほどまでに堪えたってことだ

















「…マイキーが伊織のことを傷つけたくないのは分かる。
最近の事件続きで、どんな手段を取っても伊織の周りのガードを固めたいってのもな。」

「うん」

「だが…だが、俺には無理だ。
俺は伊織を怪我させた張本人だぞ…?
そんな俺が守るなんて…冗談だろ…」
















伊織を守るのは、創設メンバー全員の頭にあった

みんなで今まで守ってきた

その中でもマイキーは何十倍も気を張ってきた



…きっとマイキーが俺に言いたいのは、俺にこれまで以上に伊織のことを気遣えってことだ




マイキーが伊織のことを、伊織がマイキーのことを好きなのは知ってる

だからこそ、俺たちは伊織から少しだけ離れて見守ってきた

近くにはマイキーがいるから




だが、きっとマイキーは自分のように近くでも伊織を守れと、そう言っている

…伊織の身が何よりも大切だから…
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