第12章 Hospitalization
「3日…」
圭くんはまたそう呟く
私も聞いた時びっくりした
3日も寝続けたことなんてなかったからな…
「あの…それで、治療の説明なんですけど」
「おう!」
「運ばれて来た時、既にかなり高度な応急手当てが済まされていて、貴方の情報も記載されていたので我々はすぐにオペに入ることができました。
オペなんですけど、まずは遮断してあっただけの血管を縫合して…」
先生が圭くんに説明していく
…かなり分かりやすい説明
丁寧な先生だな…
「…という処置を行いました。」
「???ん??まぁよくわかんねーけど!ありがとな!!助かったワ!!!」
『ブフッ!』
「え…分かりませんでしたか…??」
「おう!全くな!!
最初のケッカンってやつからもうわかんねーわ!!」
「…」
『ックク…気にしないで下さい、彼少し勉強苦手なもので、、、』
「え?あ、はい、、?」
「ま、生きてりゃなんでもいーわな!
俺あの時死ぬ気だったし!儲け!!」
そう言って豪快に笑う圭くん
ほんと、さっきまで死にかけてた人とは思えない…
「…えっと…では私は一応これで、失礼します。」
「おう!ありがとうな!!ホント!」
お医者さんは苦笑いしながら出て行き、それと同時にみんなが中に入ってくる
「ケンチン今からエマ連れてくるって言って一旦俺んち帰ったよ」
『そっか』
「グスッ…場地さん……」
「オイ千冬ぅ、泣きすぎだ
目ぇ溶けちまうぞ?」
「だって…」
千冬くんはボロボロと涙を溢しながら圭くんの隣に立つ
…と、万次郎が口を開いた
「…なぁ、ちょっと3人にしてくれないか…?
すぐ終わるから…」
「はい」
「…わかった。千冬、ちょっと行くぞ」
「っス」
たかちゃんが千冬くんとタケミっちを連れて外に出る
万次郎は私と圭くんの間に座ると、ゆっくりと口を開いた