第12章 Hospitalization
「場地さん…よかった、、、本当に…目ぇ覚めてよかった…っ、」
「場地…っ、お前、、、あんま心配させるな…」
千冬くんとタケミっちが圭くんに泣きつき、万次郎が安心したようにベッドサイドの椅子に崩れ落ちるように座る
私も圭くんが目を開けて話してる姿を見て、視界が潤む
『圭くん…』
「っ!伊織…!」
『…遅いよ、、、』
「お前…生きて、、」
『…勝手に殺さないで。
圭くんも…無事でよかった……』
「伊織…ごめん、、俺お前を…」
『…もう、いいから……生きててくれただけでもう、何もいらないから…っ、』
一目見るだけでこんなにも安心する
…あの時、圭くんの身体に触れたからこそ分かる
圭くんの身体の中は傷ついて、乾いてた
本当に危なかった
「失礼します。」
「先生…!」
「っ!貴方も目が覚めましたか、、、よかった…
少し診察しますので皆さんは外に…」
「はい。
オラ、お前ら行くぞ」
「ああ。じゃあ場地、伊織、あとでな」
『うん』
「おー…?」
先生が入ってきて、私にも一言断って、間のカーテンをそっと閉める
カーテン越しに2人の話し声が聞こえた
「気分はどうですか?」
「お、おう…」
おうって、、、
圭くん混乱してるのかな…
「倒れる前のこと、覚えてますか?」
「…刺された」
「そうです。
…まだ、混乱してますよね。
貴方は3日間眠っていたんですよ。」
「3日!!?嘘だろ!?」
「わっ!!!」
急な圭くんの大声に、先生が驚いた声が聞こえる
そりゃそうだ。
顔怖い不良が急にでかい声出したらびっくりするわ…
『もう、圭くん
先生怖がらせちゃダメじゃない。』
「え!!?伊織!俺本気でそんな寝てたのか!!?」
『私もさっき起きたからわかんないけど、そうみたい』
「マジか…」
『すみません、先生。
悪い子じゃないんですけど、、、』
「い、いえ!」