第12章 Hospitalization
「…高宮さんどうされまし…!
よかった。目が覚めたんですね!!!」
『あ…』
「先生!」
「少し診察しますので、面会の方は一度外に…」
「はい…!お願いします…!!!」
私の担当医だろう
一度万次郎達を外に出して、カルテを片手にいくつか質問される
一通りの診察を終えると、大分頭がはっきりしてきて私も口を開いた
『やっぱり、気胸になってましたか。』
「はい。
現場で胸に溜まった空気を適切に抜くことができていたので、こちらの処置も助かりました。」
『胸腔ドレナージ…』
「よくご存知ですね。
今はそのチューブを入れて肺の空気圧を元に戻しています。
肺の穴が塞がって、しっかり膨らむようになればそれを外して退院です。」
『背中の刺し傷は?
どこに刺さってました?正直あの時必死で、、、』
「えぇ…不運なことに、、、
通常ならどこかの骨に引っかかる筈なんですけど、ナイフが小さかったこともあり、綺麗に肋骨の間に刺さっていました。」
『あら、、、』
確かに、折り畳み式だったし幅小さかったもんな…
本当に運が悪い
「あの…それで申し上げにくいのですが気胸は…
『ああ、再発の話ですか?』
「え、」
『まぁ、それなりによくあることですよね。
ちゃんとレントゲンとかは撮るようにしますよ。
初期ならそんなに大事にはならないですし。』
別に、大した問題ではない
自覚症状も出ないことだってあるし、、、
「…詳しいんですね、随分、、、」
『あ、あー…知人が医者で…
私も医者志望と言いうか…ドラマとかの知識のレベルなので…』
「そうでしたか。」
『え、えぇ、まぁ…』
危ない危ない
このままだったら大分気持ち悪い中学生になるとこだった