第12章 Hospitalization
消毒液の匂い、機械的な音、白で統一された建物に、同じ服を着た人たち
見慣れているの光景の筈なのに、ひどく懐かしく感じる
…きっと、こっちに来てからキラキラしたみんなばかり見ていたから…こんな味気ない環境、あっという間に頭の中から抜けてしまっていたんだ
毎日同じ景色、同じ空気、同じ部屋
…1人だったら多分、やってられない
刺激のない日々というのはきっと死んだように退屈なんだろうな…
よかった、1人じゃなくて
よかった、1人にしなくて
ただ人がいるだけでこんなにも安心する
…みんながいるから、私は生きたいと思える
そんな風に気付けた期間だった
Hospitalizationー入院