第11章 Bloody Halloween
「っ!とにかく!!伊織に背中の傷跡のことは伝えるな!!!
詳しいことは病院にいる筈の金髪と銀髪の3人から聞け!!!」
「あ、はい…」
「…っ、お願い、します!!!」
…これで、いい
俺の役目はこれで終わりだ
…何を置いても優先すべきは2人の命
完璧にとはいかなかったが、これが最善だった
中途半端になっちまったが、あとはみんな頼む
…俺はきっとしばらくは出てこれない
死んでないとはいえ、2回目だし、それに伊織を刺した場地の分の罪まで負うつもりでいる
…俺が起こしたことだから
場地ならきっとわかってくれる
「…行くぞ」
「…」
警官に立たされる
俺は目に焼き付けるように2人の顔をもう一度振り返ると、警官に押されながら足を進めた
…じゃあな、2人とも
…じゃあな、みんな