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ONE MORE CHANCE【東リべ】

第11章 Bloody Halloween


「伊織さん!!?」

『ハァッ…タケミ、ち、、』

「もう喋らないで…!!血が…!!!」

『聞い、て、、、』




「伊織…?」




















伊織さんは場地さんの血が付いたゴム手袋のまま、俺の服を掴む

よかった…!
反応なくてどうしようかと思ったけど…生きてる!!!


マイキーくんが倒れた伊織さんにふらふらと歩み寄るのを視界の端に捉える




そして伊織さんは血を吐きながらも、言葉を紡いだ





















『ゼェ…ゼェ……私は、このままじゃ、、確実に、死ぬ…』

「っ!そんなこと…!!」

『…でも、私は今、死ねない…!死ぬわけには、いかないの……!!』

「分かってます…!分かってますから…!!!」


















そうだ


さっき伊織さんは誰も死なせない、誰も殺させないと、そう言った



ここで伊織さんが死んでしまったら、場地くんや一虎くんは伊織さんを殺してしまうことになる…!!、

























『ふっ……そう、、、
だから…頼みが、ある…!』

「なんですか…?」

『コレを………わ、たし、の…右脇腹に…………刺して…根元まで…』

「え、」

『下から、2本目…と……3本目の…肋骨の間に、、、
空気が、抜けてたら……成功…よ…
それだけで、いいから…』
















そう言って伊織さんが俺に手渡したのは、かなり太めの針


コレを…俺が………?

















『お願い、、ね…、』














ふっ…




「伊織さん…?
ねぇ、伊織さん?」

『…』

「伊織さん!!返事してください!!伊織さん!!?」

「伊織…?」














ファンファンファン
    ピーポーピーポー…












まずい…警察だ………!
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