第2章 Chance
「ドラケンは刺されたんだ。」
「…原因は、」
「なんかその時マイキー君とドラケン君が揉めてて、、、
何で揉めてたのかは、場地さんが教えてくれなかったから知らねぇけど…
あの人、内輪揉めには気乗りしねぇっつって関わらなかったから…」
『…私も、あの辺りの記憶がぼやけてて…あんまり覚えてないけど、でも、、万次郎、酷く後悔してた。』
喧嘩してただけだったのにって、
死んで欲しかった訳じゃないって、
今まで通り、みんなでいたかっただけなのにって、、、
「…それなら、最初のミッションは龍宮寺を救うこと。
そのためには何故か揉めてしまった2人を抗争に発展する前に仲直りさせること、ですね。」
「わかった。やってみるよ、直人。」
「えぇ…伊織さんも、頼みます。」
「無理はしないでくださいね。」
『ありがとう、千冬くん。
…きっとみんなを助けるから。』
「っ!はい!!」
千冬くんは目尻をキラリと光らせ、少しだけ顔を歪めて笑った。