第11章 Bloody Halloween
決戦当日
未来では血のハロウィンと呼ばれたこの日
渋谷は例年の如く、ハロウィンムード真っ只中
あらゆる仮装をした人々が街を行き交い、警察官はメガホン片手に声を上げる
そんな中、私たちは運命を大きく変える岐路に立っている
そのことに気づいている人間が果たして何人いるだろうか
この日の一分一秒が私たちの未来の命運を分ける
今日の結果で未来は必ず変わり、それは誰も予想ができない
ただひとつわかっていること
いや、私が必ず叶えること
それは圭くんとカズくんは絶対に死なないということ
私がここにいる限り、それだけは絶対にあり得ない
それが出来ないなら、私がここにいる意味がない
黒と白の特攻服が混ざり合う
その中に赤い色は決して出さない
二色の中で終わらせる
さあ始めよう
そして無血で終わらせよう
この世界に赤は必要ない
必要なものは今日の夜みんなで祝うためのカボチャがひとつ
黒と白の中にある色は、それだけでいい
Bloody Halloweenー血のハロウィン